ステンレスと言っても、製品の加工に適したステンレスがあるのを知ってますでしょうか?
ステンレス鋼と言えば、お箸、キッチンシンク、高層ビルの構造体、車の部品など、日々の生活の至る場所でその存在を見かけます。
しかし、この見慣れた素材が、どのような特性を持ち、またその利用方法がどう変わるのかについて詳しく知る人は少ないかもしれません。
そこで今回は、ステンレス鋼の素材の種類とその特性について詳しく見ていきましょう。
1. オーステナイト系ステンレス
オーステナイト系ステンレスは、その構造が面心立方格子というもので、強度と韌性が両立されています。
鉄にニッケルなどを加えることで、低温でも高温でもその特性が大きく変わらないため、幅広い用途に使用されます。
キッチンの調理器具や化学プラントなどの設備、海水を扱う設備などに使用されます。
2. フェライト系ステンレス
フェライト系ステンレスは、その名前の通り、鉄の結晶構造であるフェライトを主成分とします。
マグネティック性(磁気性)を持ち、焼き付き抵抗性があります。
そのため、自動車の排気系統や建築材料などに多く使われています。
3. マルテンサイト系ステンレス
マルテンサイト系ステンレスは、その硬さから、工具やカッターナイフの刃といったような、耐摩耗性を必要とする部品に用いられます。
特に、鋭い刃物を作るためには、硬さだけでなく適度な韌性も求められ、それを満たす素材としてマルテンサイト系ステンレスが選ばれます。
合同会社パシュートのハンガーブランド「KUENTAI」から販売している、ステンレスハンガーはオーステナイト系ステンレスを使用しております。
またオーステナイト系ステンレスの中にも種類があります。
304,316,201など鉄にニッケルやクロムなどを添加させて作るのですが、この配合が高くるほど、価格も高くなる傾向になります。
KUENTAIハンガーには201という比較的価格がお手頃なステンレスを使用しているため、安価でも丈夫で頑丈なハンガーを提供できております。
以上のように、ステンレス鋼には種類があり、それぞれの特性を活かしてさまざまな製品に使われています。
見かけは同じようでも、種類があり、特性があるので、使用用途に合ったステンレスをお選びいただければ幸いです。
今回の記事をきっかけに、日常の中で目にするステンレス製品を新たな視点で見てみるのも面白いかもしれませんね。
コメント