ステンレスの種類を解説!生活に欠かせないステンレスの特徴は?

身近なところで使用するスプーンやフォーク、電化製品などはステンレスが使われています。

錆びにくいなどの特徴があり、よく見ると様々な場面で使用されています。
身近にありますが、詳しく知っている方は少ないですね。

生活に欠かせないステンレスの特徴や種類、ステンレス製品についてご紹介します。

ステンレスとは?

ステンレスは英語で【stainless steel】と表記され、直訳すると汚れない、錆びない鉄鋼という意味になります。

 

ステンレス鋼(ステンレスこう、英: stainless steel)とは、鉄に一定量以上のクロムを含ませた、腐食に対する耐性を持つ合金鋼である。

出典:Wikipedia

 

ステンレスは耐食性、強度を上げるために主成分の鉄にクロム、ニッケルを混ぜて作られた合金に当たります。

 

ステンレスはどうして錆びないの?

鉄が錆びるのは酸素と鉄が結びついて酸化鉄が発生することで起きる現象です。
ステンレスは鉄にクロムを混ぜているので表面に不動態皮膜というものができます。

ステンレスは鉄が酸化するよりも先にクロムが酸化して不動態皮膜ができ、表面が傷ついても再生する不動態皮膜のおかげで錆びの発生を防ぐことができます。

ステンレスは全く錆びないという訳ではありません。
メンテナンスを怠る、鉄などの金属が付着することで、そこから錆が発生することもあります。

ステンレスは錆びないと思い込んでメンテナンスを怠ってしまうと見た目も損なうのでメンテナンスは忘れないようにしたいですね。

 

ステンレス磁石に反応しないのはなぜ?

鉄は磁石に反応するのにステンレスは反応しません。
これは、鉄にニッケルが混ぜられているからです。

全てのステンレスが磁石に反応しない訳ではありません。
ステンレスにはニッケルを含むものと、含まないものがありニッケルが含まれていれば磁石に反応しません。

中には、加工や組織の変化、物質の含まれる量にもよりますが、磁石に反応するものもあります。

 

ステンレスの特徴

ステンレスには錆びにくい、磁石に反応しないなどの特徴があります。
他にも特徴があるのでご紹介します。

POINT・耐熱性、保温性がある
・電気を通しにくい

ステンレスは熱伝導率が低く、耐熱性と保温性に優れています。
その特性を生かして水筒やポットの内側に使われることがあります。

逆に放熱性が悪く熱を持ちやすい特性があります。
また、鉄に比べると電気を通しにくいです。

 

ステンレスの種類

ステンレスと言っても種類があるのは知っていますか。
様々な用途に使用されるため、あった種類のものを使用する必要があります。

 

マルテンサイト系

マルテンサイト系ステンレスはクロムが主成分になっているクロム系ステンレス鋼に分類されます。

焼き入れにより硬化する特徴があります。
蛇借に反応し、機械のブレード部品などに使用されることが多い素材です。

マルテンサイト系ステンレスは柔らかくて加工しやすいです。
焼き入れすると硬い状態で使用でき加工しやすいステンレスと言われています。

 

フェライト系

フェライト系ステンレスは様々な鋼種があり、クロムの他に様々な合金元素が性能向上のために添加されています。

フェライト系ステンレスはステンレス鋼の中でも安価です。

焼き入れで効果はしませんが腐食割れに強いです。
自動車部品や建物の内装などの使用することが多いです。
ステンレスですが磁石に反応します。

 

オーステナイト系

ステンレスの社類の中で唯一、磁石に反応しません。
耐熱性、強度や延性に優れていてリサイクル率が高いです。

オールステン系のステンレスは高温になると強度が高くなり、低温でも脆くなりにくいです。

ステンレスの中でも最もメジャーな種類です。

 

身近にあるステンレス製品

ステンレスは生活の中にも溶け込んでいて、身近に沢山あります。
身近にあるステンレス製品をご紹介します。

 

家庭用品

・フォーク
・スプーン
・ナイフ
・郵便受け
・はさみ
・物干し竿
・シンク
・浴槽
・鍋
・ガス給湯器
・フライパン

錆びにくい特徴を生かして様々なものに加工されています。

 

レジャー

ステンレスはレジャー関係のものにも使用されています。

公園などの遊具では滑り台、ゴルフ用品やスキー用品、他にも釣り道具やレジャーに欠かせないステンレスボトルにも使われています。

 

電化製品

電化製品の部品などにもステンレスが使われています。

・電子レンジ
・炊飯器
・洗濯機
・冷蔵庫
・食器洗浄機
・生ごみ処理機

 

ステンレスのメンテナンス方法とは

ステンレスは錆びにくいと言っても全く錆びない訳ではありません。
メンテナンスを怠ると錆びてしまうこともあるのでメンテナンスは欠かせません。

身近なものならシンク(流し台)浴槽などもステンレスでできているものもあります。
錆びてしまうと見た目も悪くなるので正しいメンテナンスで綺麗な状態を保ちましょう。

 

お手入れの方法

ステンレス素材のシンクは錆びにくいですが、お手入れをしなければ錆が発生することもあります。

出典:https://www.rakuten.co.jp/

ステンレスのお手入れは専用のアイテムを使用してお手入れする方法もあります。

 

出典:https://www.rakuten.co.jp/

お手入れとコーティングができるアイテムもあります。
汚れを落ちした後に水や汚れを弾き、くすみを予防するコーティングもできます。

 

錆が出来てしまったら・・・

錆がついてしまったら無理に擦って落とそうとすると、さらに錆が発生する原因になります。
なるべく、傷のつきにくいメラミンスポンジなど柔らかい素材のものを使用しましょう。
ステンレスのサビは塩素を含む洗剤などの使用は控えましょう

 

出典:https://www.rakuten.co.jp/

さび落としを購入して使用しても良いですが、還元漂白剤を使用してメラミンスポンジで優しくこすることでステンレスのサビは落ちます。

 

生活に欠かせないステンレス

身近に使用するステンレス製品の他にも生活の中で欠かせない存在になっているステンレスも多いです。

ステンレスは加工しやすいものや、強度が高い、保温性が高いものなど種類によって様々なので幅広い場面で活躍しています。

 

建築

・屋根材
・内装
・外装
・構造材

エレベーターやエスカレーター、壁面、外装ではカーテンレールや手すりにも使用されています。
他にも建築金物としても使用していてドアノブ、ロック部分、丁番、戸車もステンレスです。

 

土木

土木関係でもステンレスが使われています。
トンネルの内装版、ダムでは構造材、水門、設備で活躍しています。

・水道管
・貯水槽
・プール槽
・太陽熱利用機器
・掲示板
・道路標識

あまり関係ないように思えますが土木系にもステンレスが多く使われています。

 

輸送

・鉄道車両の外板や手すり
・自動車
・自転車のフレームやディスクブレーキ
・バイクのディスクブレーキ
・飛行機の排気系部品
・コンテナ
・ドラム缶

 

ステンレスは錆びにくく丈夫!

ステンレスはとても身近にある物質で包丁やフォーク、スプーンなど誰もが使ったことがあるものもステンレスで出来ています。

水分補給のために必須の水筒もステンレスですね。
ステンレスは錆びにくく、温かいものは温かく、冷たいものは冷たいままキープすることができます。

出典:https://www.rakuten.co.jp/

節約になるのでマイボトルを持つ方も多いです。
また、錆びにくいのでハンガーなどにも使われています。

 

出典:https://www.rakuten.co.jp/

見た目もスタイリッシュで軽くて丈夫!ハンガーもステンレスでできているものが多いです。
湿気の多い環境でも劣化しにくく、錆びに強いので長く使うことができて経済的です。

 

出典:https://www.rakuten.co.jp/

特に外で使うステンレスピンチハンガーもステンレス素材のものがおすすめです。
雨に濡れても錆びにくく、お手入れも簡単で使い勝手が良いです!

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