日本のお菓子の歴史について

皆さんがいつも食べているお菓子!
今日は日本のお菓子の歴史について見ていきましょう。

日本のお菓子の歴史

日本のお菓子は、古代から現在まで長い歴史を持っています。
その中で時代に合わせたお菓子に変化を遂げてきました。
時代が変われば、使われる原料も変わってくるため、時代の背景を見ながらお菓子について学ぶと面白いですよ。

 

古代のお菓子

日本で最初に食べられたお菓子は「果子(かし)」と呼ばれていたそうです。
これは、果物や木の実などを乾燥させたもので、自然の甘みを楽しむものでした。
昔は、果物も木の実もお菓子として食べられていたんですね!
2000年前の縄文時代には、栗やくるみ、どんぐりなどが好まれて、お菓子として食べられていました。

奈良時代・平安時代のお菓子

奈良時代(710年〜794年)には、中国との交流もあったことで中国からの影響を受けたお菓子もたくさんあります。
「唐菓子(とうがし)」と呼ばれる中国風のお菓子が登場した事で、位の高い宮廷や貴族の間で、とても人気があったようです。
この時期になると、今でもおなじみの「飴」が作られるようになりました。
当時は砂糖が貴重で高価だったことから、飴もさぞかしお高いお菓子だったんでしょうね!

鎌倉時代・室町時代のお菓子

鎌倉時代(1185年〜1333年)になると、戦が多くなり武士の時代に突入します。
戦乱の世という事で、武士たちは持ち歩ける簡易的で実用的なお菓子が好まれるようになったそうです。
この時代には「最中(もなか)」や「せんべい」が登場し、今でも人気のお菓子として受け継がれています。
また茶道の儀式に欠かせないお菓子として、「干菓子(ひがし)」や「練り切り」が登場しました。
繊細な味と美しい見た目は、女性だけではなく男性をも虜にしたのではないでしょうか。

江戸時代のお菓子

江戸時代(1603年〜1868年)には、現代のお菓子により近いものがつくられるようになり、日本のお菓子文化が大きく変わった時代です。
この時期になると、高価だった砂糖も広く普及されるようになり、様々な種類のお菓子が作られるようになりました。
時代劇などでも、時々見かける「金平糖(こんぺいとう)」や「羊羹(ようかん)」、「饅頭(まんじゅう)」といったお菓子は、この江戸時代に作られるようになったんですね。
また今までお菓子は、位の高い貴族や宮廷の人たちが食べるものでしたが、この時代になると町人文化も発展し、庶民も気軽にお菓子を楽しめるようになりました。
庶民にも広がったお菓子文化は、より多くの種類が作り出されて、今の和菓子文化の最初となりました。
駄菓子屋さんが登場したのもこの時代からで、子供たちのおやつとして「飴玉」や「おこし」などが売られるようになりました。

明治時代以降のお菓子

明治時代(1868年〜1912年)になると、海外との交流も盛んとなり、今まで日本にはなかったお菓子が入るようになってきました。
これにより、洋菓子文化が広がり、今では定番の「ケーキ」や「クッキー」、「チョコレート」などが日本でも作られるようになりました。
特にチョコレートは1922年に「明治ミルクチョコレート」が発売され、日本のお菓子市場に大きなインパクトと影響を与えました。
またこの時期には、機会による大量生産が行われるようになり、日本中どこでもお菓子を楽しめるようになりました。

現在のお菓子

現在の日本では、さらにお菓子文化が多様化しています。
伝統的な和菓子と洋菓子が共存し、新しい創作されたお菓子も次々に登場しています。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットでは、たくさんのお菓子がいつでもどこでも買えるようになりました。
お菓子の市場は約2兆円といわれており、各業界でも様々な新しいお菓子が開発されています。

また、日本のお菓子は海外でも、とても人気があり「キットカット」や「ポッキー」「ハイチュー」などが海外でも注目されています。
特に日本をイメージした抹茶味のお菓子は、日本の伝統文化と現在の味覚が融合したのもで、海外の人々からも高く評価されています。

2010年代は日本のお菓子を作る企業が海外進出を、多く進めた時期でもあります。
アメリカはもちろん、アジア、ヨーロッパなどで日本のお菓子を手軽に食べる事ができるようになりました。

日本のお菓子の歴史まとめ

日本のお菓子の始まりは、「果子」から始まり、奈良時代の唐菓子、平安時代の和菓子、江戸時代の町人文化、明治時代の洋菓子の導入など
時代ごとに変化しながら発展してきました。
現在は和菓子と洋菓子などが融合した、新しいお菓子が多く生み出され、子供から大人まで手軽に楽しめるようになりました。
これからの未来のお菓子はどのような進化・変化を遂げるのか、楽しみですね。

 

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